金属プレス成型用樹脂型
自動車などの外装プレス成型は金型を使用した成型が一般的ですが、特殊車両など小ロット品に対応した簡易金型(エポキシ樹脂型)のご紹介です。
従来、自動車試作において板金プレスはZAS・樹脂型が主流でしたがここ数年の量産品の多品種少ロット化に伴い同じ製法を用いた量産成型が注目されています。
日新レジン製エポキシ製プレス型 | 自動車ドア周り部品の樹脂型 |
RIM型・治工具用籍層
RIM成形や治工具、チェックゲージを作製する際、マスターモデルから反転する型は極力正確でなければいけません。 エポキシ樹脂はFRP(ポリエステル)に比べ非常に低収縮で、機械的強度があります。
また、RIM成形型を製作する際には注入樹脂の発熱に耐える様に、アルミ粉入りなど放熱性のよい樹脂を使用します。
主なメーカー名と商品名
AXSON GC1 050(白ゲルコート) GC-125(耐熱ゲルコート)L-453(一般積層)C-711 B-493(耐熱パテ)
日新レジン RT-452(白ゲルコート)RT-462(耐熱ゲルコート)RT-400(一般積層)RT-404(耐熱積層)RT-541(耐熱パテ)
切削用パテ(ワーカブルレジン)
マスターモデルや治工具を製作する際、その加工は図面やデータに対して正確でなければいけません。
また、手加工や機械加工で切削する際加工性は、より切削し易いものでなければいけません。
エポキシ製のパテはポリエステルパテ(ポリパテ)に比べ非常に低収縮で、母体(発泡スチロール、発泡ウレタン) のソリを少なく出来ます。切削性も良好で比重も軽く、扱い易いのが特徴です。
また吐出機(下写真)を使用すれば、より正確で素早い盛り付けを行う事が出来ます。
主なメーカー名と商品名
AXSON S-222(汎用品切削性良好) S-3000(耐熱用切削性良好) モデルメイト(軽量)
-200(汎用品) WR-330N(価格安価品) X-1611(切削性良好)
レジンインフュージョン
従来より、プリプレグやRTM工法が採用されていますが
大掛かりな設備投資や多額の成型費用がかかります。
レジン・インフュージョンはそれらを解決した、全く新しい成型方法です。
成型中の様子。設備はおおよそ、これだけです。
成型段取り中の様子。非常に大きな成型品です。
レジンインフュージョンの成型手順
成型手順としては、まず型は下の構図になります。
樹脂の注型時には吸出し口より真空ポンプで型内を減圧して、別の注入口より樹脂を注入します。
必要に応じて加熱をして、より強度と耐熱を向上させます。
成型型用樹脂は
EPOLAM2035/2025 Tg 130℃
EPOLAM2080/2025 Tg 190℃
製品には
EPOLAM5015-5014-5016
低粘度(200mPa.s)
を使用しますと、更に良い出来上がりになります。
真空成型用樹脂型
真空成形とは、加熱し軟化させた熱可塑性プラスチックシートを型に押し付け、型側より空気をバキュームする事によって軟化したシートを引き伸ばし形に密着させる成形方法です。
成形サイクルが良く、型や生産工程自体も比較的容易でコストパフォーマンスに優れる為、大量生産製品や大型製品の製造に向いています。
真空成形用樹脂型とは、試作・小中ロット向けに開発されたエポキシ製樹脂型で金型の様に切削して型を作るのではなく、マスターモデルから反転して積層・注型する比較的簡易な成形型の事です。
アラルダイト®2000 PLUS 接着剤
Araiditeは構造用など工業用接着剤として60年以上の経験があります。特にアラルダイト®2000 PLUSは金属やプラスチックなど異種の素材に対してより良い接着する事が出来ます。ラインナップとして、エポキシ樹脂・ポリウレタン樹脂・変性アクリル樹脂が有り、それぞれに対して特性があります。ぜひ、御相談ください。
アラルダイト®2000 PLUS 接着剤 技術資料
アラルダイト®2000 PLUS 接着剤 技術資料PDF
接着剤のアラルダイト®2000Plusの幅広い製品群を良くご理解いただくことができます。